2010年10月4日月曜日

ルポ:ロシアで国民企業目指す現代自動車


記事入力 : 2010/10/03 09:43:59
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ルポ:ロシアで国民企業目指す現代自

  9月18日(以下現地時間)、ロシアのモスクワ市内に位置したトベルスカヤ4番地を訪れた。赤の広場とクレムリン宮殿から300メートルほど離れた所に今 年5月、現代自の展示場がオープンした。LED(発光ダイオード)を使用した派手な看板とガラス窓の向こうに見える新車が人目を引く。韓国でいえば、ソウ ル・光化門のど真ん中に外資系自動車メーカーの展示場がオープンしたような格好だ。

■モスクワの中心街に展示場

 現代自 のモスクワ展示場は、「現代」というブランドを現地人に知らせるための宣伝塔の役目を果たす。中に入ると現代自の歴史や開発現況、歴代車種のポスターなど が壁面を飾っている。こうした展示場は、韓国でも探すのは困難だ。同展示場では、韓国映画を上映したり、写真展を開いたり、有名人を招いて講演会も行われ たりする。

 建坪580平方メートル(約175坪)に地下1階から地上2階の建物は決して広くはないものの、外資系メーカーがこの地に展 示場を出す、というのは極めて「異例のこと」だという。マーケティング担当のティコヌラボバさんは「展示場が位置するこの通りは、ロシアの中産階級がよく ショッピングを楽しむ所だ。ここを拠点に現代自の認知度を高め、文化的な交わりを目指す」と話した。

■ロシアの中産階級狙ってエクウスなども展示

 モスクワ東部の郊外にある有名な通りには、今年2月にオープンしたロシア最大規模の現代自の展示場がある。1万1000平方メートル(約3300坪)の大きな敷地に整備工場まで完備した。

  ここで最も人気を呼んでいるのは、35万-40万ルーブル(約96万-110万円)の小型車「ゲッツ」(韓国国内名はクリック)だが、230万ルーブル (約633万円)以上する大型セダン「ジェネシス」に関心を示す人も少なくなかった。今月末に発売予定の新型ソナタ(YF)は、早々にカタログがなくなっ た。

 同展示場で総括マネージャーを務めるフォーキンさんは、「ロシアの中産階級にとって、現代自は現実味のあるドリームカー」と話す。 現代自の場合、エントリークラスの小型車から大型SUV(スポーツタイプ多目的車)、高級セダンに至るまで選択の幅が広く、中産階級の「懐具合」がよくな れば、ジェネシスなど高級車の購入につながる可能性が高いというのだ。現代自は近くエクウスをロシア市場で発売する計画だ。

■今年の販売目標は7万5000台、来年には13万台

 ロシア販売法人(HMCIS)で法人長を務めるチョ・ギョンレさんは18日、「今年はロシアで昨年比27%増の計7万5000台を販売する。来年以降は販売台数が13万-15万台にまで増える」と見込んでいる。

  現代自は9月21日、ロシアのサンクトペテルブルクで年産15万台規模の現地工場の竣工式を行った。同工場では来年1月から新型ベルナのロシア現地戦略モ デル(プロジェクト名はRBr)が生産される。これについて、チョ法人長は「この車を“ロシアの国民車”として育成し、名実共に1位となる」と意気込みを 語った。

 同車種は現代自初の「ロシア製」でもある。現代自はこの点を強調し、ブランドの現地化に力を注ぐ方針だ。

 昨 年ロシアの輸入車市場は最悪の景気に見舞われた。景気低迷で市場規模が2008年の290万台から昨年は147万台へと半分近くにまで減ったほか、ロシア 政府が自国の自動車産業を保護するために輸入車に対する関税を30%にまで引き上げてしまったためだ。これを受け、現代自をはじめ、トヨタ、日産、ゼネラ ルモーターズ(GM)、フォルクスワーゲンなどの各メーカーは、現地生産台数を増やしている。輸入車販売台数で先月1位になった起亜自は、現地での生産割 合が実に84%にも上る。

 最後にチョ法人長は、「今年から現地工場を本格的に稼動する。現在休業状態にあるロシアの現地メーカーの工場で現代自の商用車生産を進めるなど現地生産を増やし、ロシアの“国民企業”として成長していく考え」と抱負を語った。




中央日報から 2010.10.06 18:12:52
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=133637&servcode=300&sectcode=320
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=133638&servcode=300&sectcode=300

現地化された韓国車、世界市場に広がる

韓国産の‘現地型’自動車が世界自動車市場に食い込んでいる。
 徹底した現地化を通してグローバル競争に臨んでいるのだ。

「アバンテ」を中国人の好みに合わせて開発した「悦動」は、現代(ヒョンデ)自動車の中国市場攻略の先鋒となっている。
 先月の中国市場で、現代車の販売台数の3割にのぼる2万2123台がこのモデルだった。

ルノー三星(サムスン)自動車は新型SM5の内需・輸出モデルの構成を変えることにした。
 国内ではガソリン2.0LエンジンにエクストロニックCVT(無段変速機)を付けたが、欧州輸出型はディーゼル2.0Lエンジンに6段手動変速機を搭載したモデルが主力だ。
 ガソリン価格が安い中東・南米ではガソリン2.5Lエンジン、6段自動変速機の車に重点を置いている。

◇「現地化性能」に焦点=最近、最も積極的に現地戦略型の車を出しているのが現代車だ。
 先月、ロシア向けの小型車「ソラリス」と欧州型小型多目的車(MPV)「ix20」の2モデルを発表した。
 鄭夢九(チョン・モング)現代・起亜(キア)車グループ会長は先月21日、同社のロシア・サンクトペテルブルク工場竣工式に出席し、「ロシアの顧客向けに特別にデザインした車をロシア工場で生産する計画」と述べながら「ソラリス」を広報した。

「ソラリス」は、国内で11月から販売される「ベルナ」の後続モデル「アクセント」を、ロシアの環境に合わせて開発した車だ。
 寒くて雪が多い天気を考慮し、低温でもエンジンがかかりやすいバッテリーと4リットルの大容量ウォッシャータンクを搭載した。
 現代車が08年に中国市場に出した「悦動」は開発費に650億ウォンが投入された。
 大きくて豪華な車を好む中国人の好みを勘案し、車体の全長・全幅を従来のアバンテより大きく設計し、後ろのナンバープレートには輝くクロムメッキを施した。
 続いて登場した中国型ソナタ「領翔」も基盤となったNFソナタより15ミリ長い。

起亜自動車は欧州でのみ販売する「シード」「ベンガ」などのモデルに情熱を注いでいる。
 「シード」はハッチバック、「ベンガ」は座席を動かして荷物を積めるMPVだ。
  起亜車関係者は「ハッチバック、MPVともに欧州で人気の車種」と説明した。

GM大宇(デウ)は欧州・中東国家のうち海辺が多い国に輸出する「トスカ」(輸出名シボレーエピカ)の亜鉛メッキ比率を高める。
 塩分の影響で車が腐食するのを防ぐためだ。

◇車名も現地化=現地化された車は名前も現地人に馴染みやすい車名に改められる。
 「ソラリス(Solaris)」はロシア顧客の公募で決めた名前だ。
 ラテン語で「太陽」を意味する。
 会社関係者は「ロシア人がよく知る映画監督、故アンドレイ・タルコフスキーの映画タイトルと同じ名前なので、容易に認知度を高められる」と述べた。
 現代車の「悦動」は「運転の楽しさ(悦)」を与える「躍動的(動)」な車という意味だ。

起亜車の中国型フォルテの「福瑞迪」は従来の車の名前と発音が似ている。
  「成功のために進取的に行く」という意味が込められている。
  欧州型MPV「ベンガ(Venga)」は「行こう(Let’s Go」という意味のスペイン語から付けられた。

GM大宇は輸出モデルにGMのシボレーブランドを主に付け、ルノー三星はルノーと日産のブランドで輸出する。
 GM大宇の「ラセッティプレミア」は「シボレー・クルーズ」、ルノー三星の「ニューSM5」は「ルノー・ラティチュード」として輸出される。
 GM大宇の関係者は「海外では自体ブランドより親会社のブランドがよく知られているため」と述べた。







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