2010年9月28日火曜日

「現代自、10年以内に世界4大メーカーに」


● 朝鮮日報より



記事入力 : 2010/09/23 09:57:28
http://www.chosunonline.com/news/20100923000021
http://www.chosunonline.com/news/20100923000022

「現代自、10年以内に世界4大メーカーに」

 「韓国の自動車産業は、世界的なメーカーの追従者となるか、あるいはグローバル業界をリードするかどうかの岐路に立っています」

 ソウル市江南区駅三洞のルネサンス・ホテルで8日に開かれた韓国自動車産業学会セミナーでは、今年で10周年を迎えた現代自動車グループのこれまでの成果を振り返り、「今後の課題」についてさまざまな意見が交わされた。

 韓国自動車産業学会の会長を務めるソウル大学の朱尤進(チュ・ウジン)教授は、
 「現代自はこれまでの10年間に、トヨタやフォルクスワーゲンと共に世界の自動車メーカー30社の中で最も成長した会社だ。すでに韓国自動車産業は、先進国を追従する時代を脱し、リードする時代に突入した」
と力説した。

■現代自グループ発足10周年…「追従か、リードか選択の時」

 これまで現代自は、米国や日本などの大手メーカーがさまざまな新技術や戦略を取り入れて市場をリードしていく中で、ひたすら傍観者として、収益性を検討した上で、一歩遅れて事業に進出する「ウェイト・アンド・シー」戦略を展開してきた。
 しかし今や、昨年の販売台数基準で世界第5位にまで浮上した上、2020年までに世界第3位の自動車グループとして成長するとの目標を掲げている。
 10年前と比べて規模そのものが大きく変わっただけに、今後は新しい戦略を駆使していかなければならない、と専門家たちは指摘する。

 まず、産業研究院の宋秉俊(ソン・ビョンジュン)院長は、
 「韓国自動車産業は世界市場をリードする者になるのか、あるいはこれまでの10年間に蓄えた技術力と資本力をベースに、以前よりも速いスピードでライバルの動向に追従する“迅速な追い手”となるかを選択しなければならない」
と話した。
 また、
 「最高経営者(CEO)は、革新と保守の間でバランスを取り、迅速な追い手として市場での地位を高めていかなければならない」
と忠告した。

 一方、愛知大学の李泰王(イ・テワン)教授は
 「今後、現代自が模範とすべき自動車メーカーは、もはや存在しない。
 2020年には現代自とトヨタ、フォルクスワーゲン、フォードが4大メーカーとして浮上するだろう」
と言葉に力を込めた。
 従って今は、リーダー的な立場で独創的な力を発揮しなければならないということだ。
 その例えとして、トヨタの経営陣が現在、現代自の成功について徹底的に研究しているほか、三菱など一部のメーカーは現代自の「10年、 10万マイル保証」などさまざまな戦略を取り入れている、と紹介した。

 また、
 「日本では、トヨタとホンダがハイブリッドカー競争で“ゼロサムゲーム”(どちらか一方が得をすれば、その一方が必ず損害を被ること)を演じている。
 しばらくは競争の舞台に立たず、適当な時期に総攻撃をかけるべきだ」
と提案した。

■新興市場にはリスクとチャンスが共存、官民協力で「スター・プレイヤー」の育成を

 こうした中、中国などの新興市場に力を入れて取り組む一方で、政府や学界と協力し、競争力を確保していかなければならない、との意見もある。

 中国・武漢大学のリ教授は、
 「中国市場で現代自の強みである価格競争力、品質、優れたデザインを維持し、若い消費者が文化的、感性的に共感できる自動車を今後も開発していくことができれば、引き続き成長していくことができるだろう」
 と話した。
 さらに
 「製品の独創性を育てていく一方で、中国など各国政府の環境配慮型自動車の普及政策に積極的に対応していかなければならない」
と、柔軟な姿勢を要求した。

 国民大学経営学部の柳智穂(ユ・ジス)教授は
 「今後、現代自は世界のリーダーとして飛躍していくために、融合技術を備えた大企業になると共に、優秀なエンジニアを育成していく必要性がある」
と締めくくった。




 [home] 



_